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自家製本 (その2)—製本器の自作

前回からずっとやりたいと思っていた製本器の自作ですが、ようやく実行に移すことができました。 今まではクリップや足で押えて作業していたのですが、これでだいぶ楽になりそうです。

1.設計図

別に設計図が必要なほど複雑な工作ではないのですが, 後学のために一応しっかり設計図を描いてみました (左図)。 市販のブックエンドに厚めのアクリル板を貼り付けて, 四隅に穴をあけたものを二つ作ります。 その四隅の穴にボルトを通して, 間に原稿を挟んで両側からナットで締めるようにすれば, 安定した製本作業ができるだろう, というわけです。

寸法は A4 版の製本を想定して決めているのですが, 高さを 200 mm にしておけば, 原稿を横にして挟んだときに端っこがちょっと出るくらいになります。

横幅の 450 mm というのは若干長すぎます。 ホームセンターで 300×450 のアクリル板を買ってきて, これを二つに割って使おうと思った後で設計図を描いたからなのですが, 手間を惜しまずにもう少し横幅を短く切りそろえた方が良かったです。 あるいはせめて, A4 版の大きさに合わせて左右の穴の幅をもう数 cm くらい寄せるべきでした。

その他の反省点として, アクリル板は曲がりやすいので, 曲がりにくい木版か鉄板を使った方が良かったかもしれません。 ただ, 今回はリーマがアクリル加工用に買ったものだったので, そちらに合わせました。


3. 材料と工具

今回の材料と工具です。 左上から, アクリル板 (300×450, 厚さ 5 mm, 白), ボルトとナット, 市販のブックエンド, 定規, スパナ (実際には不用でした), 強力接着剤, プラスチックカッター, リーマ, ハンドドリル, です。

4. 製作

工程の数はそれほど多くはありません。 まずプラスチックカッターでアクリル板を割って, ハンドドリルとリーマで四隅に穴をあけ, 強力接着剤でブックエンドに張り付けただけです。



5. 実際に製本してみる

これまでよりはずいぶん楽になりました。













2009年2月
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